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〈社長対談⑨〉ジョイン-ハンズ株式会社代表取締役 輿石光希様(看護師・医療コンサルタント)







輿石さんの独立の話                


(安岡)まずは、独立のきっかけのお話を聞かせていただきたいのですが、いかがでしょうか?

(輿石)看護師を目指したきっかけは、小学校5年生のときに熱湯のお風呂に落ちて全身25%のやけどで、手術を3回ぐらいしたときに、看護婦さんってなんてすごいんだろうと思って目指しました。

看護学校卒業後、日大板橋病院に5年、それから国公立の病院に移って、とんとん拍子に昇格したんです。

国公立の病院では、若くして昇格したので誰にも褒めてもらえず仲間も一人もいない状態でした。毎朝、看護部に昨日の報告に行くと、看護部長と副看護部長にけちょんけちょんに言われて、泣く寸前で病棟に戻る状況だったのですが、スタッフがすごく支えてくれて。帰って来ると、「師長さん、お疲れさまです、きょうもよく頑張ったね」と声をかけてくれるんです。それがとってもありがたくって。

師長になるときに、看護部長から、ある病棟の立て直しを依頼されました。病棟がひどかったんです。17時になったらみんなでたばこを吸って、1時間ぐらいお茶して文句言って、そこから仕事するというような病棟で。

患者さんの名前は呼び捨てでしたし、最悪でした。その病棟には、私の信頼するスタッフと一緒に異動して、何とか5年かけて本当にいい病棟にしていきました。その時には、裏ボスとの対決などもあったり、本当に大変だったんです(笑)。

また、日本看護協会の様々な資格を取らせて頂いていて、本来その資格を取ると5年以上はその時の病院にいないといけないという縛りがあったのですが、そのころ実家が火事で全焼して、父親ががんで、親戚一同5人ぐらいが病気でばたばた倒れていって。


(安岡)その時期に?


(輿石)その1年間に、一生分の不幸が全部詰まった感じになったので、仕事辞めさせてもらって、父親のサポートに行っていたのです。辞めてすぐに父親は他界しましたが、とにかく休みたいって言って、1年は仕事をしないって決めたら、いろんなところからお誘いが来ました。

看護協会の役員をやっていた時の知り合いの統括部長から、病院の新築移転と看護部の立て直しをしたいという事で声をかけて頂いたので行ったのですが、そこがまたひどかったのです(笑)。

病院の新築移転では、設計もさせて頂きました。廊下に物が置ける場所があると、すぐに使いたいものが取り出せたり、ナースステーションも、清潔エリアと記録エリアに分けたり、いろんなものをきれいに片付けてから戻れるような動線等を考える機会を頂きました。

新築移転の病院で、3年経ったときに、電子カルテ一歩手前のシステムも入り、教育もスタンダードになってたときに、もっと自分はできることがあるんじゃないかと思って独立を決意しました。

でも実は、独立なんて考えたことなかったんですよ(笑)。でもいろいろ話を聞いてたら、自分には持っと何かできることがある、何かは分からないけどと思い立って。12月に独立をしようって腹を決めて、3月に会社を作って、6月に退職したのです。退職してすぐに仕事がないと困るので、独立前に働いていた病院やその周りの方々にコネを作りつつ仕事を作っていきました。


(安岡)独立して、初めは何をされてたのですか?


(輿石)訪問看護ステーションの立ち上げ事業です。

病院にいると、全部に専門部署があるので、在宅医療の仕組みが一切分からないんです。こんな仕組みになってたんだ、とすごく勉強をして、そこからですね。訪問看護ステーション9ぐらい立ち上げて運営サポートなどをさせていただきました。


(安岡)これから訪看、絶対に増やしていかなきゃいけないですからね、世の中的にも。


(輿石)そうですよね。でも、本当にいろいろ問題が多いのです。


(安岡)問題が多いっていうのは、運営側?スタッフ?患者さん?


(輿石)運営とスタッフです(笑)特に看護師は患者さんと1対1になるので、そこが本当に難しいです。相当需要がある状況なのですけれども、そこをどううまく運営していくっていうか。人のおうちにお邪魔することが嫌な人は駄目なのです。すごいお宅があるので。


(安岡)それは良く聞きます。僕は訪問看護ではなくて、訪問診療の方ですけど。


(輿石)いつでもオンコールで呼ばれるし、その場の判断がどうとか、いろいろ能力的にも体力的にも。移動は都内は自転車で、地方に行くと車なのですが、体力的なところもなかなか難しい事もあります。ただ、記録は今ソフトが入っているので、だいぶ楽にはなっています。


(安岡)でも結局、目が届かないですからね。


(輿石)そうですね。あとは、管理者に対して言っているのは、とにかく月に1回でも2カ月に1回でもいいから同行して、患者さんからいろいろお話聞きなさいっていうのは言っています。そうでないと、生の声を聞けないし、報告は聞いてるけど実際やってないとか、いろいろあるので。


(安岡)そんなことがあるんですか。


(輿石)あるんです。

ご家族からクレームが来たりとかも。ですので、一番大事なのは、看護師が持ってる「看護観」ですね。それを面接の時には絶対最初に聞きます。あなたは何を大事に看護しますか?って。私はもう絶対ぶれない軸があるので、それが強さなんだと思うんですけども、それがない人たちが多くて。私は「寄り添う看護がしたいです」みたいな。「寄り添うってどういうこと?」って聞いても「んー」みたいな(笑)曖昧な返事で本人の想いが明確になっていないことが多いです。


(安岡)なるほど。僕らのブランディングも結構そういうところがあって、ヒアリングするときに、どういうことですか?ということも多いんですよね。そこを掘り下げていくと、その寄り添う看護に理由が出てくる人は出てくるし、出てこない人は出てこない。


(輿石)同感です(笑)

私は国公立の病院のときにすごく勉強させてもらいました。論文とか何千字も書かせていて、自分の看護にとって、何が大事かってことを本当に何回も何回も考えるチャンスがあったのです。


(安岡)見直すっていうことですね。


(輿石)はい。私は看護教員養成講習会に行かせていただいて、そこで看護を見直したり、意見交換したり、講義するときに自分の大事にしていることが全部出てくるので、振り返る時間、自問自答する時間があったのです。ですので、私にはぶれない看護観が出来上がっていったと思います。勉強するチャンスは皆さんにあると思いますので、積極的に参加して欲しいと思います。


(安岡)そうですよね。社会人も一緒だと思います。働いてる理由や仕事観を常に考えてる人と、お金の為だけという人と、本当に分かれると思うので。医療では、より看護観、倫理観や、気持ちとか信念とかって、とても一番重要になってくる部分だと思います。


(輿石)私が看護師になったときには、大体7割強、8割ぐらいは看護師になりたくてなった人。今は、多分6割ぐらいがお金のためっていう人が多いんじゃないですかね。生活のためとか。


(安岡)手に職をってことですか。


(輿石)そんな風潮から、私は、知らぬ間に30代後半で師長になって、大変な経験をし、勉強ができて、そこにいるからこそ見える世界っていうのがあって。病棟師長は何がいいかっていうと、自分がやりたい看護ができるんです。そこは本当に特権なんだと思うんです。

そういう役職になると、「どうしよう」と思うかもしれないけど、それを経験してるのとしてないのでは、その後の人生が違うのです。何をやるにしても、役職をやってきた人って、組織論を勉強したり、人をどの様に動かすかとか、後輩の承認欲求をどの様に付けるか、仕事をどうするか、というのを学ぶじゃないですか。そういうのを避けてきた人って、やっぱりそれができないのです。訪問看護で責任者になる人でも、管理者をやったことない人だと、たった数人のスタッフまとめられないのです。


(安岡)なるほど。そこは、どの業界、どの仕事も同じなんですね。組織をうまく回せるとか経験しないと。後々マネージメントのほうが重要になってくるのに。もう少し考えて人生設計していかないと、今、楽だからとか、お金のためだからってやっていたら、後がないよって。


(輿石)やっぱり私、看護師って、「看護師さんが来るだけで安心するよね。」という、患者さんが安心するような看護師さんになりたいと思っていました。その様な看護師になれたかどうかは分からないですが、周りが評価するだけなので(笑)。


(安岡)そうですよね。自分の評価は自分で決めるんじゃなくて、周りが決めますから。だから、いろいろとお仕事の話があるってことは、きっと皆さんから評価されているんだなと思いますよ。


(輿石)ありがとうございます。独立してから訪問看護ステーションの立ち上げとか、介護士に関する法律が平成24年に変わって、痰を取ったりとか、経管栄養ができるようになったので、それを教える看護師さんが必要で。それで私がその資格を取って教えたり、その後からは看護師さんを育てる看護師になったのです。今では講師として、大手の会社さんと業務提携させていただいて、今は月3回くらい教えています。


(安岡)講師を月3回って結構大変ですね。


(輿石)はい(笑)。でも教える方としては、直接看護師さんと会える機会っていうのは、とても重要で、そこで医療的ケアを教えながら、コミュニケーションの方法であるとか、多岐にわたって色々なお話をしています。


(安岡)講演の内容で育てるものは、看護師としての技術の面、気持ちの面ですか?それとも、資格を取るためのお話ですか?


(輿石)資格もそうですが、看護師はどうあるべきかも話してます。


(安岡)あるべき論ですね。


(輿石)大体、午前中が座学で、午後は演習で、お人形さんを使って全部やるんですけど、そこで看護師の癖がすごく出るので、その癖を気付かせるのです。

看護師を教えるための資格は1日で取れるので、それを教えるための講習をしていて。そこでも看護観ってすごい必要なんだよとか、病院でも在宅でもイニシアチブを取るのは看護師なんだから、自分の立ち位置を認識して、どう関わったらうまくいくかっていうことも教えてるのです。

また、受講者の病院からのコンサルの依頼が来たりとか、研修の依頼が来たりとか、意外にそこからつながったりとかするので、非常にありがたいなと思ってます。


(安岡)先生を教える先生ですね(笑)。


(輿石)はい。そんなことをしてます(笑)。




輿石さんの出版本【ナースのトリセツ】の話     


(安岡)ご出版された「ナースのトリセツ」のお話を聞かせて頂けますか?

(輿石)はい。今、仕事上、営業という営業はしてなくて、口コミでお仕事をいただいている感じなのです。この『ナースのトリセツ』も、看護師さんのことを話ししてくださいというところから、3時間ぐらい話したら、「これ本にしましょう」って言ってくださって。

もう、嬉しいし、書いていて楽しくって。もう100個ぐらいナースの特徴をババっと書き出しました。ここ57個しか載ってないんですけど、あとは過激すぎて乗せられなかったかな(笑)。

この本、看護師さんにはウケが良いか悪いか分からないな。と思ったんです。二極化するかなと思って。あるあるなのか、私違うわって。でも、もう9割9分、あるある大爆笑っていう。


(安岡)よかったですね。それは!


(輿石)これ本当にびっくりするぐらいで。研修行くじゃないですか。もう8割9割が買っていてくれます。だからサイン書いてって長蛇の列ですよ。パッて見ると、昼休みとかに、みんな、休憩時間に「くくく」って笑いながら読んでる。「これ事務長に読ませます」「買ってもらって」って、チラシ渡して。とにかく一人一人、1人1冊でって言って。そんな感じで。すごく意外でした。


看護師の紹介業の話                


(安岡)看護師の紹介業について、モノ申す事があるそうですが。


(輿石)そうですね。何年か前に、住宅型の訪問看護と訪問介護が一緒になっている施設さんに、コンサルで、業務改善と看護師の教育だったのに、行ってみたら「輿石さん、看護師さんが1人もいません」って。「それどうするの」って言ったら「どうしましょう」って言うから「じゃあ私、回るね」って言って、私が訪問看護やったんです。

とにかく派遣会社から、ざんざかざんざか人を入れて。で、ざんざかいなくなるのを繰り返していて、もう人がいないのにたくさんの紹介料払っていたりとか。あと、うつ病を隠してて、で突然発症して、あなた知ってたでしょうみたいなこととか本当にあって。


(安岡)ああ、紹介業、派遣業のあるあるですね。


(輿石)そこは本当にひどかったんですけど、社長に、とにかくもうそういうのをやめましょうって話をして。評判も悪くなるし、もう社長の思考を変えさせたっていうか。

今では、半年のコンサルで常勤が5人になって、非常勤も、常勤の人とかパートの人から口コミが広がって、それで非常勤の人も十何人になった時点で、私は手を引いたんですけど。いかにその経営者の考えを、変えてもらうかといことですよね。あと、ブランディングがとっても重要ですね。本を拝読しました(笑)


(安岡)ありがとうございます(笑)


(輿石)ブランディングに着眼して動かれる、そこの病院の方々がすごいなと思いました。


(安岡)そうですよね。若手の方々広報やWEBを任している病院さんは、比較的動きが速いですね。動きが鈍いのは、部長クラスの方々がメインに動いている時でしょうか。色々な、しがらみを知っているので、余計動けない。みたいな。


(輿石)あるあるですね(笑)動かない場合は、どうやって動かしたんですか。


(安岡)結構強引に進めますね(笑)。取材や撮影の日程を詰めて、それで足りないもの全部、原稿から写真から動画やら何から、こっちで全部作ってお見せします。全く原稿頂かないで、進める事も多々あります(笑)


(輿石)それもすごいですね。


(安岡)「鳴くまで待とうホトトギス」ではダメですね(笑)。原稿の作成には、理事長・院長などから現場まで取材をするので、理事長の考えを入れながら現場の意見も取り入れると、ある程度決めつけて、ブランディングを構築することが出来るんです。考えを具現化しているだけですので。


(輿石)なるほど!本の中に、インナーブランディングってあったじゃないですか。あれ、まさしくそうで、私も「ホームページとかちゃんとしたほうがいいですよ!」っていう提案してるほうなんです。外に見せるのもそうなんですけど、中で働いてる人が、なるほどって思うんです。あれがすごい大事で。


(安岡)本当にそうなんです。前に病院さんで看護師募集のサイト作ったら、その後に看護師さんが事務さんに「私、同行します」って言って専門学校に一緒に行ったり、看護師さんから話が出て。だから、その自分たちの姿を見て、説明しに行きたいって。その気持ちですよね。


(輿石)そこに気付けるかって、気付けないので。気付かせるか。

看護師の組織も、262の法則と同じように、すごい働きバチと、普通に働くのと、そうでないのっていうのがあって。下の2が、こっちに引き入れようと思って裏でいろんなこと言ったりするんです。もっとちゃんと仕事すれば、そんな暇ないのになって。そういう人って暇なんですよ。いつもきっとその足を引っ張る。能力がない。自己肯定感が低いんだなと。できてる人のことがすごくうらやましくて、「私を見て!」みたいなところがすごくあるんです。看護師の闇も深いんです。


(梅澤)私なんかは転職を扱うので、なんで辞めるんですかとか聞くと、やっぱりいろいろと出ますよね。その上で、どうしたいんですかって聞くと、とにかく今のところを辞めたいってしか出ない。そこの先を考えてからじゃないと、私は転職扱わないんです。


(輿石)それ、正解だと思います。


(梅澤)興石さんが同じ看護師さんで、同じ立場の先輩がおっしゃってくれるから、多分、響くんです。私たちはコンサルタント(エージェーント)なんで、取りあえず寄り添う。泣かすのはさすがにできないので、その考えだと甘いよね?みたいに言うようにしてます。じゃないと、その子を入れた後、その子の幸せにならないし、医療機関も幸せにならないじゃないですか、適当な子を入職させるって。ここで何がしたいのかっていうのはずっと聞きます。


(輿石)それは、医療機関にとっても看護師にとってもありがたいです。


(梅澤)ありがとうございます。


(輿石)在職してるときから、いろいろ、もう退職したいんですって相談はたくさんあって。

病院で副看護部長とかやってるときは、辞めたいっていう人、別に止めなかったんです。ああ、辞めればって。みんながびっくりするのですが、引き留められたい人は結構いました。じゃあ、何がしたいのって言ったら、今あまりやりたいことがない、とにかくこの場から辞めたいみたいな。そこから、いっぱい話をして、目標が見つかるまで、ここで頑張って、また悩んだら、相談しにおいでと言いましたね。

そして、間違った方向に行くと、看護師さんって独立したがるんです。


(安岡)独立?


(輿石)アロマの資格取ったから独立します、みたいな。食っていけないからやめなって絶対に言いますね(笑)もう、現実逃避なんです。

看護師は、本当に世の中知らないので(私もその一人だったんですけど)とにかく事業計画とかも立てられないし、会社の作り方も分かんなかったし、何にも分かんない中でもう気軽に独立とか言うなみたいな。看護師が独立って、気軽になぜ言うかっていうと、働き場所がたくさんあるからです。だから、こっちやってうまくいかなかったら一旦こっちやればみたいな、ただ、腹が決まってないからうまくいかないんです。


(安岡)でも独立志向があるって、あんまりイメージないですね。


(輿石)262の、上と下の2の人たちはないです。言い出すのは、6の下の人たち。今が、あんまり好きじゃないから、もっと自分がやりたいことやりたいみたいな、そんな気軽な感じです。結構だまされてますね。


(安岡)資格みたいなやつですか。


(輿石)そう。責任者で、あなた雇うからこれやってみない?みたいな。一応、あなた社長よみたいなのとか、人材紹介業者にも、条件提示されて、コロコロ職場変えてみたいなのもあります。


(安岡)やっぱそうやって、承認欲求ですね。社会的な。社会的に認められる立場に立ちたいとか、そういう。看護部長になれないからっていうふうな、あるんですか。


(輿石)そこは違うんです。


(安岡)なりたくはないんですか。


(輿石)ないんです。今、管理職になりたいっていう人がほとんどいないです。昔みたいに、婦長(師長)になりたいとか、なんかこうなりたいとかっていう人、ほとんどいなくて。なぜかというと、いろんな仕事が増えて責任が重くなって、大変だから。


(安岡)なるほど。さっきの大変につながるんですね。


(輿石)だから、やりたくないっていう人のほうがほとんどだから、説明、今度主任どうなんて言うと、ええ、もう辞めますみたいな。それがすごく大変でした。





看護師の皆さんへ                 


(安岡)今、看護師さんに向けてメッセージありますか?


(輿石)看護師さんに対しては、とにかく楽しんでって。

仕事も。楽しむって、いろんな取り方があると思うんです。わっはっはの楽しいじゃなくて、例えば仕事一つとっても、これ楽しいって、やりがいがあった楽しいとか、勉強できて楽しいとか。その前になんかがあって楽しいが増えたらいいなと思ってて。

看護師だけでなくサラリーマンやOLさんでも、悪口とか文句が多かったりするけれど、そこの会話で、今度これやってみようと思うんだとか、こんないいことがあったんだよっていう、楽しい会話が増えるようなふうにしてもらいたくて。

他力本願じゃなくて、誰かにやってもらうんじゃなくて、自分で自分のねじ巻きができる人になってほしいんです。自分キッキッキっとねじを巻いて、これやろうかなって思えるような、自分のやりたいこととか、これはやりがいがあるとか、これが楽しいなって見つけられるような人になってほしい。最近、他力本願もすごく多いんです。

人材紹介の人たちにもそういう人が昔よりもすごく増えてて、丸投げしたら全部探してくれるから楽なんですよって。なので、いいからと思って入ったら、全然なんか違うじゃないですか。あなたたちが悪いんですよって言って退職するとか、そういう人たちって本当に増えているので、そうではなくて、自分で決めたんだったら自分で責任を持ってほしい。ちゃんと自己巻きで楽しいことを探す。それで取り組める人になってほしいなって思う。

プライベート充実してほしくて。プライベートが充実してないと、仕事って絶対うまくいかないじゃないですか。


(安岡)そう思います。


(輿石)でも本当にプライベートが充実してるっていうか、楽しくなくてもいいんですよ、安定してれば。


(安岡)その意味もよく分かります。


(輿石)心穏やかに、何の変化もなくいつも通りに出られると違うじゃないですか。それがあると、仕事も、例えばうきうきしてるときって、彼氏ができましたとかいうときって、仕事もなんかちょっといいじゃないみたいになるじゃないですか。なので、プライベートは充実させて、仕事に反映して。そうするとなんかみんなうまくいくかなって、楽しくいければいいかなって思います。


(安岡)本当に楽しく笑顔で仕事が出来ると良いですね。

ありがとうございました。

(梅澤)ありがとうございました。





医療者としての目線から、医療コンサルタント業や執筆活動を精力的に行っている。輿石光希様に注目していきたい。


 

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