〈社長対談⑤〉株式会社DEPOC 人材コーディネート部 梅澤晃子さん

(安岡)

今日は社長対談特別企画として、株式会社DEPOC人材コーディネート部の梅澤晃子さんとお話ししたいと思います。よろしくお願いいたします。


株式会社DEPOC

(梅澤)

よろしくお願いします。


(安岡)

DEPOCでは2020年の12月に有料職業紹介事業 の許認可を取って、医療機関さんに人材を紹介し始めているところです。今日はそこのお話を聞ければと思います。

まず初めに、人材紹介業全体の現状を話してもらえますか。


(梅澤)

今、私たちが登録しているのは有料職業紹介事業です。厚生労働省の職業安定局の最近のデータを見ますと、有料職業紹介事業者が27920件、その中で医療介護の分野は878件あります。その中には年商が32億円もある大手企業もあれば、規模の小さい数名で対応している事業者もあります。大手企業はマッチングという要素が高い紹介の仕方が多い印象があります。

また、中小企業や、規模の小さい処はマッチングではなく、より一人一人の人材に時間をかけるイメージがありますね。


(安岡)

なるほど。大きい企業では、ウェブサイトで登録をしてもらって条件同士をマッチングするイメージが強いですね。対してうちみたいな小さいところや個人でやっている方は、人と人とのご縁をつないでいくイメージがあるけど、実際やはりそういう感じですか?


(梅澤)

そうですね。特にDEPOCでは、ご縁をつなぐというような形で一人一人をフォローして、丁寧に、長く勤務できる様な環境の医療機関をご紹介していく様にしています。私どもにご相談頂く方は、知り合いの方からのご紹介がほとんどですので、まず私たちエージェントの人柄を知っていただく、そして会社の方針も知っていただくというのは大事だと思っています。


(安岡)

確かに、会社の方針を理解してもらうのは重要ですよね。ただ実際、そうは言っても紹介業に関してあまりいい話を聞かないのが現実かなと思います。

実際、WEB制作部門では、人材紹介業者に頼りたくないから、DEPOCで求人用のウェブサイトをしっかり作りたいという医療機関さんも増えてきています。紹介業者さんについては、しかたなく使っているという医療機関も多い印象ですが、どうでしょう。


株式会社DEPOC

(梅澤)

とっても残念ですね(笑)。自分としてはそういった仕事はしてこなかったつもりです。ただ、やはり、業界の闇というのはありまして(笑)、実際、知り合いの院長先生から伺ったお話ですが、紹介業者が、事前に会ってもいない人を、面接に連れてくるとか、そういったことを平気でしている紹介業者さんもいるようです。

現在、コロナ禍でZoom面談を取り入れている医療機関さんもありますが、医療機関さんが可能であれば、医療機関と医師とのZoom面談の前に、エージェントが医療機関にお邪魔して、医師の希望や医療機関の希望等の擦り合わせをするべきだと私は思っています。求人情報だけではなく院内の雰囲気なども見ないと求職者にお伝えできません。

医療機関の人材部門の方々に話を聞くと、そういうことをやる企業とやらない企業ではとても差が出るとおっしゃっていました。面談に同席すらしない業者がいるという話も聞くので、条件をマッチングするだけの人材紹介会社さんが多いのかなという印象はありますね。


(安岡)

今、求人のホームページを作って欲しいという医療機関さんが非常に多いです。直接求人を見て来るはずの人が、紹介業者を通すことで必要以上の手数料が発生している現状があると思います。人材紹介業が悪いという話ではなくて、長く勤めていただける人、医療機関さんに合った方を連れていくといったように、手数料に見合った仕事ができているのかどうか。紹介は、人の人生にも医療機関の経営にも関わってくる。そこをしっかりやらなきゃいけないと思っています。


(梅澤)

そうですね。その点は厚生労働省も懸念していて、紹介サービス利用の注意点に関するリーフレットも出ています。最近の話ですと、就職お祝い金という名目で求職者を集める業者がありますが、医療機関側が訴えて紹介業の許可を取り消されたケースもあります。やはり紹介業者の是正というか、きちんとお仕事をしないといけないなというのはあると思います。(厚生労働省リーフレット)


株式会社DEPOC

(安岡)

当たり前の方向に行くという事ですね(笑)。


(梅澤)

そうですね(笑)。


(安岡)

現状としては、しっかりした紹介をするところと、ウェブサイト上で条件をマッチングするだけのところで二極化が起きているようですね。売上重視の傾向があるのは良くない気がします。

では次に、DEPOCの今の紹介業の状況や方針について教えてもらえますか。


(梅澤)

私が頂く求職者の方については先ほども申し上げたように紹介がほとんどです。お友達や知人の方から医師、看護師、医療従事者の方を紹介いただいています。医療機関については、まず求職者のヒアリングをして、求職者の希望に添える医療機関を探します。探す際には実際に私が医療機関に行って、窓口の方とお話をさせていただいています。求職者がいますというお話をして、中の雰囲気や、その求職者の方の思いが通じるかどうか、合わせて医療機関の方の思いもうかがう。そして、ここなら合いそうだなという所に求職者をお連れする。医療機関にとっても求職者にとっても長く勤務できる所をポイントに置いています。


(安岡)

長く勤務していただくというのは、とっても良いですね。求職者側にとっても、医療機関側にとっても、双方にメリットがありますね。

ただ、職業紹介って転職させればさせるほど業者に手数料が入ってくるので、その状況が良くないと思っています。そうではなくて長く勤めてもらうよう、エージェントも求職者も実際に自分の目で見て、本当にいいご縁がつながるような仕事をしているということですね。

自分も、医療機関さんの負担を少しでも減らせるよう、20%の手数料を10分割で頂くという方法をとっていますが、医療機関さんからの評判はどうですか?


(梅澤)

社長、評判良いですよ(笑)。

もちろん私達は返還規定も作っていますが、医療機関によっては年間に人材紹介料を数千万円ぐらい払っていて、経営への影響が大きい所もあります。それが10分割になれば、一度に出ていかないので経営的にもありがたいという話をいただいています。


(安岡)

では次に、DEPOCの方針として、紹介した医療者が医療機関にできる限り長く勤めて欲しいと考えていますが、そのために今後考えていることはありますか。


株式会社DEPOC

(梅澤)

人材の定着化を考えています。エージェント業をやってきて感じるのは、皆さんお辞めになる原因として、ライフイベント以外では人間関係のいざこざが多くあります。そこで、人材の定着化を図るための研修を考えています。内容としては、自己理解、自己開示と他者理解ということで自分の言葉、発する言葉が相手にどう伝わるか。そこまで考えられるような仕組みを提供して、人材の定着化を図りたいと考えています。ボタンの掛け違いや、言葉の掛け違いで人間関係が悪くならないよう、お互いが意思疎通できる状態を目指せればと考えています。

まず、話すという行為だけでもお互いを知るための一歩になります。伝わる言葉できちんと話すことで、尊敬や尊重の気持ちが出てくれば、おのずと雰囲気も良くなっていくのではないでしょうか。1年に1回とか新人研修とかでそういった研修を入れて、ガス抜きしつつ人間関係の定着化、信頼関係、チームとしてやっていけるような状況をつくれればと思っています。


(安岡)

なるほど。紹介だけではなく、全体の研修で定着化を図っていこうということですね。それでもやっぱり合わないとなった時には転職先を紹介していくような方針ですね。


(梅澤)

そうですね。基本的には医療者の方には長く勤めていただきたいですし、医療機関さん側も人材を受け入れて終わりではなく、やはり努力が必要かと思っています。先日、厚生労働省キャリア形成室長のお話を伺う機会がありました。その内容を受けてブログも書きましたので、【医療従事者にもキャリアコンサルティングの機会を。】是非ご覧下さい。

VUCA時代と呼ばれ、時代が変化していく中で、何かしないと医療機関も生き残れないと感じています。医療機関さんが良くなるように、そして求職者の方が心地よい環境で働けるよう、エージェントという紹介業だけではなくお手伝いできればと思っています。


(安岡)

保険点数は年々下がっていますし、高齢化で医療費は増えています。厳しい状況の中、医療機関が地域で生き残るための努力はとても重要ですね。

うちも人材紹介業だけではなく、ホームページでどうPRしていくのか。求人に対してもどうPRしてどう定着を図っていくのか。そういったことを全体的に考えて、うまく医療機関さんのサポートができればと思っていますので、これからもよろしくお願いいたします。


(梅澤)

はい!よろしくお願いします!


今回は、社長対談の特別企画として、弊社の人材コーディネート部 梅澤晃子さんにお話をお聞きしました。(株)DEPOCでは2020年12月より人材紹介業を始め、現在では「マッチング率を上げ、出来る限り長く医療機関に勤めて頂く」ことを目標として、活動しています。その中で、人材紹介業に加えて、人材の研修もスタートしました。医療機関様が健全な経営体制になる様、今後とも、努力していきますので、よろしくお願い致します。



株式会社DEPOC 人材コーディネート部